「モリー先生との火曜日」ノンフィクション映画

3年間寝たきり状態で、長期入院をしていた時、看護師さんから勧められたDVD。ミッチー(スポーツライター)が、ALSになったモリー先生をお見舞いに行ったところ、先生が「毎週火曜日に自分のところに来なさい」と言われ、お見舞いに通ううちに、仕事やお金中心の生活から欠落していた「愛」や「家族」の大切さを教えられる。「生きるか死ぬかを学べば、いかに生きるかを学ぶことができる」というモリー先生の言葉はミッチーの生き方に大きな影響を与える。というあらすじの映画は、今でも心に残っている。寝たきりの状態だった私にこの映画を観るように勧めてくれた看護師は何を伝えたかったのか‥微妙な気持ちもするが、その後回復し、通常の生活ができるようになった今でも、心に残る映画一つになっている。

(DVDを紹介してくださった看護師さんは、患者さんの事を思ってのことだったのでしょうが、本人にとっては、死の宣告を受けた気持ちだったのかもしれませんね。良かれと思ってしたことが果たしてその人のためになっているのか難しいですね・・でも、心に残った映画であるということは、人生において何らかの影響を与えてくださったのですね。)

「アダムズファミリー」(ホラーコメディ映画)

おばけと人間が同居して暮らしていく中で、繰り広げられるホラーコメディ。アダムズファミリー以外の周りの家庭は普通に、普通に・・と暮らしているが、アダムズファミリーの面々は好き勝手に生活しているのが、とても楽しくて「好きなことは好きにやればいいんだ」と教えてくれた映画だった。

(ホラーコメディ映画が、人の生き方を左右する映画だったとは、観る人の観方によってとらえ方が違うのですね~)

映画「里見八犬伝」

江戸時代の人気作家・滝沢馬琴が絵師・葛飾北斎に、構想中の物語「八犬伝」を語り始める。里見家にかけられた呪いを解くため、八つの珠を持つ八人の剣士が、運命に導かれるように集結し、壮絶な戦いに挑むという壮大にして奇怪な物語に、北斎はたちまち夢中になる。という映画の撮影が、私の故郷で撮影され、薬師丸ひろ子、真田弘之など豪華出演者が田舎に来て撮影があるということで、町中が大騒ぎになった。ちょうど授業中で観に行けなかったのが今でも心残り。

(この映画は、今でも新たな配役で語り継がれている名作の一つ。ちなみに最近の主演は

役所広司と土屋太鳳。観たことないので、観まーす。)

映画「コーヒーが冷めないうちに」

とある街の、とある喫茶店の「ある席」に座ると、望んだとおりの過去の時間に戻ることができる・・というオムニバス(数編の独立した話を並べて一つの作品に構成したもの)。過去に行って「あの時に言えなかったこと」「できなかったこと」をしたいと思うが、結局、過去を変えることはできない。でも未来を変えることはできるということが分かった。過去を振り返らず未来志向で行こうと思わせてくれた映画。

(この映画は観ましたが、そこまで奥の深い映画だとは思っていませんでした。感性豊かなん方が観るとちがうな~)

松山千春「大空と大地の中で」の歌

電車が好きで、ウォークマンで音楽を聴きながら車窓を眺めている時間が至福のよろこびだった。数十年前までは生存率の低い疾患だったので、あと10年もしないで死ぬんだろうな・・と思って泣いたこともあった。「生きたい!死にたくない!」と思うときは、思いっきり泣いた。嬉しい時は思いっきり声を出して笑った。老い先短かい人生なら、自分に素直になって、楽しいことしかやらないと決めた。そんな私を後押ししてくれた曲だった。

(電車で車窓を眺めながら、松山千春さんの歌に癒されていたとのこと、音楽の力を感じたエピソードでした)