厚生労働省から、令和6年度概算要求が発表されました。
厚生労働省全体の概算要求額は、33兆7275億円。令和5年度予算額と対比して、5866億円増です。

令和6年度厚生労働省予算概算要求

https://www.mhlw.go.jp/wp/yosan/yosan/24syokan/index.html

重点要求ポイント

  • 人口減少や超高齢社会に対応した、持続可能な地域医療・介護の基盤構築や地域共生社会の実現。
  • イノベーションや「新しい資本主義」による成長の加速化の推進

を図るとともに、国民ひとりひとりがその果実を実感するための改革を進める。
その中で、診療報酬、介護報酬、障害福祉サービス等報酬の同時改定など、近年の物価高騰・賃金上昇等を踏まえた必要な対応を行う。

健康・生活衛生局全体の概算要求額

 健康・生活衛生局全体では、4,398億円の要求となっており、難病対策・小児慢性特定疾病対策においては、1,644億円(令和5年度1,598億円)が要求されています。
健康・生活衛生局の各対策の概算要求及び主な事業の概要についても、下記のURLからご覧いただけますのでご参照ください。

令和6年度概算要求の概要(厚生労働省健康・生活衛生局)
https://www.mhlw.go.jp/wp/yosan/yosan/24syokan/dl/gaiyo-03.pdf

難病関連の概算要求額

難病、小児慢性特定疾病対策

令和6年度概算要求額は、1,644億円。
対令和5年度当初予算額(1,598億円)比で、3%増。

主な内容

難病の患者に対する医療等に関する法律及び児童福祉法に基づき、難病患者等への医療費助成等を行うなど、難病・小児慢性特定疾病対策の着実な推進を図る。

  • 難病患者等への医療費助成の実施
  • 難病患者の社会参加と難病に対する国民の理解の促進のための施策の充実
  • 難病の医療提供体制の構築
  • 小児慢性特定疾病対策の推進
  • 難病・小児慢性特定疾病に関する調査・研究などの推進

慢性疼痛対策

令和6年度概算要求額は、2.8億円。
対令和5年度当初予算額(2.6億円)比で、7%増。

主な内容

慢性の痛みを対象とした医療体制の整備を進めるほか、慢性の痛みに関する診断・治療法の研究開発や、患者に対す
る相談、国民の理解の促進など、患者の生活の質の向上を図る取組を引き続き推進する。

移植医療対策

令和6年度概算要求額は、39億円。
対令和5年度当初予算額(35億円)比で、11%増。

主な内容
  • 造血幹細胞移植対策の推進
  • 臓器移植対策の推進

ハンセン病問題対策に関する概算要求について

令和6年度概算要求額は、369億円。
対令和5年度当初予算額(359億円)比で、2%増。

主な内容

ハンセン病元患者等の名誉回復等を図るため、ハンセン病問題に関する正しい知識の普及啓発の強化等を進めると
ともに、国立ハンセン病資料館等の学芸員の増員や、同資料館収蔵庫の増設等を進めることにより資料館活動の充実
を図る。
さらに、ハンセン病療養所の入所者に対する必要な療養を確保し、退所者等への社会生活支援策等を実施する。

  • 謝罪・名誉回復措置
  • 社会復帰・社会生活支援
  • 在園保障

この件のお問い合わせ

厚生労働省
〒100-8916 東京都千代田区霞が関1-2-2
URL:https://www.mhlw.go.jp/
電話:03-5253-1111(代表)

以上